激戦地土砂採取に抗議するハンスト終了 金武さん、2週間


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応援者と笑顔を見せる金武美加代さん(前列左)=14日午後、那覇市の県庁前(喜屋武幸容さん提供)

 沖縄戦戦没者の遺骨が含まれる可能性のある本島南部の土砂を名護市辺野古の新基地建設に使わないよう求める、金武美加代さん(47)=東京都=の県庁前でのハンガーストライキが14日、終わった。2週間に及ぶハンストの間、多くの応援者が金武さんのもとに足を運んで激励した。

 この日、県は土砂採掘業者に対し、遺骨収集に支障が生じないことなどを求める措置命令を通知した。金武さんは「『やっぱり変わらないよな』という感じ」と思いを吐露しつつ、「これからも自分にできることをやっていくだけ」と話した。

 金武さんは宜野湾市出身。3月に、土砂の採掘計画に抗議する遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松さんによる県庁前でのハンストに呼応し、東京の首相官邸前で23日間のハンストをした。県が4月16日に土砂の採掘を禁止する措置命令を見送ったことを受けて「いてもたってもいられず」沖縄に帰り、ハンストを始めた。

 金武さんは「具志堅さんの思いや熱を絶やさないように、次世代につなげるのが私たち世代の役目。これからも頑張っていきたい」と意気込みを語った。