ミャンマー現状知って 在沖縄ミャンマー人会が15、16日に写真展


この記事を書いた人 Avatar photo 玉城江梨子
展示した写真を紹介するチョチョカイさん=14日、那覇市安里のりっかりっかスタジオ

 軍事クーデターから3カ月以上が経過し、混迷の状況が続くミャンマーの現状や平和な過去を知ってもらおうと、在沖縄ミャンマー人会は15、16の両日、那覇市安里の「りっかりっかスタジオ」で会設立に合わせた写真展を開く。会長就任予定のチョチョカイさん(45)は「ミャンマーでは政府が市民の声を聞かない。沖縄も同じようなことがあると思う。今の状況を変えるために知ってほしい」と切実な思いを語る。 

 14日、会のメンバーらが写真展の準備作業を進めた。クーデターの後、国軍に抗議する市民のデモ、市民を武力で鎮圧する国軍、けがを負った市民などの様子を展示した。この中には、腕に血液型と電話番号を書いて決死の覚悟でデモに参加する写真などがあった。そのほか、平和な頃のミャンマーや会の沖縄での活動など約150点を紹介する。会のメンバーや協力する「福岡・ミャンマー友だちの会」が撮影した写真のほか報道やSNSでシェアされた写真も展示している。

 チョチョカイさんは2005年に来日。07年から琉球大で学び、卒業後はミャンマー料理店を営みながら、地元ミャンマーで貧困のため教育を受けられない児童らを受け入れる私立小学校を運営している。家族や児童らの身を案じ「ミャンマーが平和な国になってほしい。沖縄も声を上げ、政府や国際社会を動かしてほしい」と協力を求めた。

 写真展は入場無料。15、16日の午前11時~午後4時、那覇市安里のエーシーオー沖縄内にある「りっかりっかスタジオ」で開かれる。