Bリーグ CS準々決勝 第2戦 キングス 大敗喫す 富山に74―97


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琉球-富山 第3Q、富山のジョシュア・スミス(右)の厚い壁に得点を阻まれるキングスのジャック・クーリー=16日、沖縄市の沖縄アリーナ(ジャン松元撮影)

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西1位)は16日、ワイルドカード1位の富山グラウジーズ(東4位)と沖縄アリーナでチャンピオンシップ準々決勝第2戦を行い、74―97で大敗した。対戦成績は1勝1敗。17日午後7時5分から同アリーナで行われる第3戦に勝利したチームが準決勝に進出する。キングスが勝てば、準決勝は22~24日、既に4強入りを決めている千葉ジェッツ(東2位)と沖縄アリーナで対戦する。

 キングス2点ビハインドと互角のまま迎えた第3クオーター(Q)。高い得点力を誇る2人の外国籍選手が攻撃の中心である富山に、伏兵が現れる。前半は無得点だったシューターの岡田侑大だ。苦しい体勢からのミドルシュートや3点弾を次々と沈めた。キングスは連続13得点を許し、一気に差を広げられた。

 「日本人選手の得点を抑えたい」(田代直希主将)という試合プランが崩れ、我慢の時間帯に入ったキングス。ドウェイン・エバンスや並里成の外角シュートなどで追いすがるが、プレーに余裕の生まれた富山にゴール下で着実に加点され、差を詰め切れないまま時間が過ぎていった。

 すると焦りからパスミスやフリーのシュートを外す悪循環に。田代が「岡田選手に連続得点された時に焦りが出てしまって、我慢しきれなかった」と振り返る通り、ターンオーバーが初戦の4を大きく上回る16に達し、追い上げのきっかけをつかむことは最後までできなかった。

 今季のレギュラーシーズン、平均失点がリーグで3番目に少ない75.2と堅守を武器に西地区を制したキングス。藤田弘輝HCは「ハーフタイムで、僕らの守備をもっとやるという強いメッセージ性を出せばよかった」と連続得点を許した第3Qの入りを敗因に挙げる。第3戦に向け「自分たちの守備をやるだけ」と原点に立ち返ることを誓った。
 (長嶺真輝)