部活指導の在り方学ぶ 沖縄県教委、顧問や外部指導者に研修会


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 コザ高校2年(当時)の運動部主将が顧問から受けたストレスを理由に自殺した問題を受けて、沖縄県教育委員会は16日、運動部の顧問や外部指導者などを対象とした研修会をオンラインで開催した。参加者らは部活動指導の在り方や自分の体を良い状態に保つ「セルフコンディショニング」を講義や実践を通して学んだ。

 琉球大学の三輪一義教授は「運動部活動等における望ましい指導のあり方」をテーマに、指導者の役割やハラスメントなどについて話した。三輪教授は「ドーピングと同じで、体罰をしたらすぐ訴えられるような時代にもなった。講義を通してこれまでの自分を振り返り、置かれた環境や子どもたちに合わせて工夫してほしい」と話した。

 沖縄水産高男子テニス部の副顧問を務める荷川取智美教諭は「改めて体罰や暴言はいけないと思った。子どもたちが部活動に楽しく取り組める環境をつくっていきたい」と話した。

 研修会は部活動顧問や外部指導者、小中高校の教諭など約100人が参加した。スポーツおきなわの大城英稔代表は「将来を見据えたセルフコンディショニング」をテーマに発育やセルフコンディショニングについて講義と実技を行った。