変異株拡大に懸念 知事 「宣言行かざるを得ない」


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自民党本部で開かれた会合に出席後、取材に応じる玉城デニー知事=19日、東京

 【東京】新型コロナウイルス感染症の1日当たりの新規感染者数が過去最多の203人に達したのを受け、上京中の玉城デニー知事は19日、東京都内で取材に応じ、「変異株への置き換わりの速度も非常に速くなっている」と危機感を示した。

 次期沖縄振興計画(沖振計)に関する要請行動を展開している玉城氏は、自民党本部での会合に出席後の同日午後、記者団の取材に応じた。

 新型コロナの感染状況について、「暫定値だが、(新規陽性者)が200人を超え、過去最多の数になった。連動して直近1週間の新規感染者数、県内の療養者数も過去最多を更新してきている」と説明。緊急事態宣言への移行について「この方向に行かざるを得ないというのが率直な考えだ」と述べた。

 こうした状況を踏まえ、同日中に、政府の新型コロナウイルス対応を担う西村康稔経済再生担当相ら関係閣僚に対し、「可能な限り早期に発令していただきたい」と、沖縄に対して緊急事態宣言の即時の適用を求めたとも述べた。