青いかりゆしは接客認定者 新たな職位で契約社員も正社員化 沖縄ヤマト


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沖縄ヤマト運輸のゲストアテンダント制度で認定者となり、オリジナルの青いかりゆしウエアを着て勤務する真喜屋世梨華さん=17日、那覇市鏡水の沖縄ヤマト運輸那覇空港前支店

 沖縄ヤマト運輸(赤嶺真一代表)は16日、宅急便センターで接客を担当する社員を対象に、新たな職位となる「ゲストアテンダント(GA)」制度で第1期34人を認定した。資格取得や社内試験に合格するとGAに認定される。契約社員は、GA認定により正社員に登用される。

 接客力や労務、運行管理能力の向上を目的に、同社の独自制度として昨年9月に導入した。半年間の研修を経て、国家資格の運行管理者試験や、実務技能検定協会が実施するサービス接遇検定2級試験、社内試験の商品知識試験の合格者をGAとして認定する。

 オンライン研修や模試を重ねることで、難関の運行管理者試験で全国平均を上回る合格率を達成した。

 正社員化される道筋を明確にしたことで、接客業務に従事する契約社員のモチベーション向上も期待される。第1期34人のうち、16人は認定によって契約社員から正社員に登用された。

 GA認定者は、オリジナルデザインの青いかりゆしウエアを着用して勤務する。認定によって正社員になった那覇空港前支店の真喜屋世梨華さん(20)は「スキルアップのために挑戦した。接客について多くを学べた。頑張れば正社員になれるとはっきりしているので、モチベーションにつながった」と話した。

 今後も、春と秋の年2回、認定を続けていく。10月に予定されている第2期の認定後は、県内の36支店全てにGAが配属される見込みという。

 池間広光人事総務部長は「今後は、GA認定者がさらに管理職にステップアップしていくための仕組みも作っていく。人材は宝なので、より力を入れていきたい」と話した。