沖縄・美浜の大観覧車、修理に1年半 ZEKKEIが施設取得


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ZEKKEIが取得した北谷町美浜の「美浜カーニバルパーク」=2020年5月

 コイケデザイン沖縄の関連会社で不動産活用のZEKKEI(那覇市、小池邦彦代表)は20日、北谷町の商業施設「美浜カーニバルパーク」を取得したと発表した。同施設は県内で唯一の大観覧車を併設しているが、5月からは故障により運転を停止している。同社は観覧車を修理し、3年後をめどに新たな施設の開業を目指している。

 前の所有者はCARNIVAL(北谷町)で、取得は4月30日付。取得費用は非公開としている。同施設は北谷町美浜の観光スポット「アメリカンビレッジ」にある3階建ての商業施設で、延べ床面積は6664平方メートル。2000年に完成した。最大時で66店のテナントが入居していたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う観光客減などで大型ドラッグストアなどが撤退し、現在は24店舗となっているという。

 観覧車の駆動部分の故障により、20年にはたびたび運転を休止した。塩害によって構造体にも亀裂が多数あり、ゴンドラを取り外しての修理も視野に入れている。修理には1年半程度かかると予想している。

 ZEKKEIは訪日客の需要回復に早くても2~3年かかると見越しており、24年ごろをめどに新施設を企画・開業する方針。現時点での事業戦略は未定だという。小池代表は「まずは観覧車の修理に力を入れていきたい」と語った。