ワクチン、結婚式場で大規模接種を検討 沖縄県、うるまと糸満で


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 沖縄県が6月中旬をめどに本島中南部に設置する新型コロナウイルスワクチンの大規模接種会場について、うるま市と糸満市の結婚式などに使われる施設を検討していることが分かった。平日夜間や土日に開設し、居住市町村の指定する時間帯に接種が受けられない65歳以上の高齢者に対応する。厚生労働省が21日に承認した米モデルナ製のワクチンを接種する。

 接種会場は「広域接種センター」として運用する。県は一定の広さや駐車場が確保でき、空調設備などを備えた施設でのセンター設置を検討する。うるま市と糸満市の式場とする方向で調整を進めている。

 県は現段階で、平日午後6~9時と、土日の午後3~9時の時間帯の接種を想定している。玉城デニー知事は20日の記者会見で、広域接種センターでの対象を高齢者のほかにも「基礎疾患のある方や、介護施設で従事するエッセンシャルワーカーにも広げられるよう、国および市町村と調整を図る」と説明した。