【石垣】八重山高校の生徒12人が作成した石垣島の旅行を案内するパンフレットがこのほど発行された。生徒らが薦める飲食店や天然の名所、地域の祭りなどの情報を掲載している。12日にはパンフレットの完成披露会が同校であり、作成に携わった生徒らは「堅苦しくない高校生らしいパンフレットになったので気軽に手にとってほしい」とPRした。
パンフレット作成は石垣市の観光人材育成事業「Chura☆I」(ちゅらあい)による活動で、生徒らが自ら取材や写真撮影をして作り上げた。原稿の執筆やイラストを描くこと、市の担当者らとの調整なども自ら行った。
メンバーの中心で、3年の山内琉大さん(17)によると、旅行に行くことが難しいコロナ禍の今、石垣島の魅力を見つめ直すことを目指した。パンフレットのタイトルは「卒島遠足~石垣島と『遊ぶ』」で、高校卒業後、島を離れる高校3年生らが楽しめることを意識したという。
パンフレットにはSDGs(持続可能な開発目標)の考え方も取り入れ、島の食材を使う飲食店などを取り上げた。
山内さんは「『石垣島に元々あるもので遊ぼう』と考えた。調べる中で自分たちが知らないこともたくさんあったが、島を知るチャンスとなった。気軽に手に取れるパンフレットになったと思う」と振り返った。
市によると、パンフレットは千部発行され、市役所で配布しているという。