8ホテルが休廃業で脱退 沖縄県ホテル組合が総会


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県ホテル旅館生活衛生同業組合の総会であいさつする宮里一郎理事長(左)=21日、那覇市のCOMMUNITY&SPA那覇セントラルホテル

 沖縄県ホテル旅館生活衛生同業組合(宮里一郎理事長)は21日、那覇市内のホテルで開いた2021年度通常総会で、20年度内に8ホテルが組合を脱退したと報告した。6ホテルは廃業、2ホテルは休業していた。廃業したホテルは中小規模のホテルで、半分は那覇市内の施設となっている。

 組合の関係者は、ホテルの廃業や休業の要因について「元々抱えていた事業承継や老朽化の問題に加えて、新型コロナウイルスの影響が拍車をかけている」としている。総会では2021年度の予算のほか、県内誘客キャンペーンの実施、営業に関する相談窓口の設置など21年度の事業計画案などを承認した。同日に、那覇市観光ホテル旅館事業協同組合の総会も開かれた。宮里理事長は「ワクチン接種が思ったように進んでいない。夏休みに期待していたがまたもや緊急事態宣言が出て、ホテル産業は厳しい戦いが続いている」と話した。

 

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