「ネパールに支援を」コロナで毎日平均200人が死亡…沖縄の友好協会が呼び掛け


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支援を呼び掛ける沖縄ネパール友好協会のスレスタ・サンジブ会長(本人提供)

 新型コロナウイルスの感染が急激に拡大しているネパールでは酸素ボンベなど医療用品が非常に不足し、死亡者数が直近で毎日平均200人(ロイター統計)に上る。沖縄ネパール友好協会(スレスタ・サンジブ会長)は自国への支援のために奔走しており、ネパールへの医療用品の寄付を呼び掛けている。スレスタ会長は「親戚や知人が毎日のように新型コロナで亡くなっている。酸素ボンベ不足だけで国民の命が奪われている」と厳しい現状を訴える。

 ネパールは変異株が拡大しているインドと国境を接する。スレスタ会長によると、人口比率で見るとネパールの感染者比率はインドを上回っている。毎日コロナに関する検査を受ける総数の約半分が陽性と診断されるという。病院では酸素ボンベや救急外来のベッドなどが足りないため、患者の受け入れを拒否する事例も相次いでいる。

 スレスタ会長は「沖縄でも感染が拡大していることを十分知っている。われわれは金銭的な支援を求めるのではなく、医療用品の寄付に感謝する」と強調する。同協会が寄付者と同国のつなぎ役を担う。問い合わせ先は、インターネットで「沖縄ネパール友好協会」と検索すると出てくる同協会のフェイスブックを参照。