「ウチナーンチュの心を売らないで」激戦地土砂、イベントで具志堅さん訴え


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クロストークを行う(左から)奥間政則さん、具志堅隆松さん=3日、宜野湾市の上大謝名公民館

 【宜野湾】基地の街から人権・平和について考えるトークイベント「国策に翻弄(ほんろう)される島 2Days!」が5月2、3の両日、宜野湾市の上大謝名公民館で開かれた。主催は市民グループ「普天間居場所づくりプロジェクト」の赤嶺和伸代表。

 3日は沖縄ドローンプロジェクトの奥間政則さんが「真実を追求するドローンの眼、基地建設によって蝕(むしば)まれていく実態」について講演し、沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんが「我々は沖縄戦をどう継承するか」のテーマでそれぞれ語った。

 具志堅さんは糸満市米須の「魂魄の塔」近くで始まった鉱山の開発について触れ「ウチナーンチュのチムグクルが問われている。亡くなられた方々の家族や祖先が喜ぶのか」と述べた。国が住民同士を対立させていることについて「開発業者へ頭を下げてでも『ウチナーンチュの心を売らないでください』とお願いしたい」と思いを述べた。

 後半は両氏のクロストークや場内からの質疑応答があり、県の条例制定について問われた具志堅さんは「私たちのウヤファーフジ(ご先祖)を助けるためにも条例化促進の動きを強めていきたい」と述べた。
 (喜納高宏通信員)