絶品なまり節おにぎりは「母の味」 野原食堂(宮古島市)<うちなー味まーい30>


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なまり節おにぎりとソーキそばセット=16日、宮古島市上野野原の「野原食堂」

 かぶりつくと大葉のさわやかな香りがふわりと鼻をくすぐる。米の甘みとしっとりとしたなまり節、宮古みそ、マヨネーズが口中で絡み合い、わさびが後味を締める。思わず「うまい」とつぶやく絶品おにぎりが味わえるのは宮古島市上野野原の「野原(のばる)食堂」だ。

 オーナーの川満敏和さんが2018年3月に開店した。懐かしく優しい「島の母の味」が評判を呼び、地元客から観光客まで訪れる人気店となった。

 「なまり節おにぎり」は宮古島グルメのナンバーワンを決める「宮古島うまむぬ杯」第3回大会でグランプリを受賞した店の名物。持ち帰りでも人気だ。

 「母の味」とのコンセプトどおり、その他のメニューも宮古島産か県産にこだわる。そばだしは県産豚とカツオのあわせだし。こく深く優しい味わい。柔らかいソーキが載ったそばとおにぎり2個で900円とお値打ちセットもある。日替わりの丼に使う魚も伊良部など宮古近海の新鮮な魚を用意する。

 切り盛りするのはオーナーの母、川満ユキさん(68)と叔母の与那覇桂子さん(71)、由美子さん(65)、またいとこの川満夏紀さん(27)の4人。そろって「お客さんからおいしいと言ってもらうのが一番の幸せ。いろんなおいしいを聞きたい」と笑顔を見せた。

 午前11時~午後3時。毎週水曜と第2、4木曜休み。問い合わせは(電話)0980(76)3216。

「おいしいの声が一番うれしい」と声をそろえる(左から)与那覇由美子さん、川満ユキさん、与那覇桂子さん、川満夏紀さん