沖縄県教委「原則分散登校を」コロナ感染対策強化 オンラインで学習支援も


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 沖縄県教育委員会は28日、県内の新型コロナウイルス感染拡大を受けて、31日から6月20日まで原則分散登校を実施するよう県立学校へ通知を出した。県教委は21日、緊急事態宣言を受けて時差登校を検討するよう県立学校に通知を出していたが、若い世代での感染拡大が深刻化している状況を受けて、「学校内の人の流れをさらに抑えなければならない」と判断した。高校3年生は進路決定の時期であることなどを考慮し、原則通常登校とする。特別支援学校は実情に応じて学校に判断をゆだねる。

 分散登校で登校しない日については、「オンラインによる学習支援を行うこと」「自宅にオンライン環境が整っていない児童生徒に対しては、登校させるなど個別の学習支援を行うこと」とした。

 部活動については、23日に発令された緊急事態宣言に伴う「原則休止」の方針を継続する。8月末までに開催される九州・全国大会の予選を兼ねた県内大会やコンクールなどに出場する場合に限り、必要最小限の人数で、早朝練習なしの平日90分以内、土日休日2時間以内の活動は認める。

 県教委は「学びの保障のためになるべく登校させたいが、これまでにない(感染者の)増え方になっている。感染対策の強化が必要だと判断した」と説明した。