立民県議、会派結成へ 沖縄県政与党、新たな枠組み構築


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 県議会6月定例会を前に、玉城デニー知事を支える県政与党会派が再編される。28日には立憲民主党所属県議の会派結成が固まった。週明けには、他の会派でも会派構成の調整が行われる見通しで、新たな枠組み構築への動きが続く。

 与党第一会派の沖縄・平和(8人)から28日、立民所属の崎山嗣幸氏、仲村未央氏と、無所属の仲宗根悟氏、次呂久成崇氏の4人が会派を抜けた。

 崎山、仲村両氏は、てぃーだネット(7人)の喜友名智子氏、国仲昌二氏と共に、新たに立民会派を結成する。社民分裂の影響で立民所属県議の会派が分かれる状況を解消しようと、立民会派結成に向けて調整が進んだ。それを契機に与党4会派の再編に向けた動きが水面下で行われた。

 立民会派結成に伴い、沖縄・平和、てぃーだネットの議員が減ることで、与党第一会派が共産(7人)になると、「オール沖縄」の“共産色”が強まるのではないかとの懸念が与党の一部にある。

 また、他の与党会派と距離のある会派おきなわ(3人)のうち、赤嶺昇議長を除いた2人の与党内での「受け皿」作りに向けた動きも続く。

 会派再編に向け、共産を除く3会派合同案や、沖縄・平和と立民、おきなわ2人との統一会派案も浮上した。だが、共産への配慮や、各議員のおきなわとの距離感の違いから不発に終わった。

 沖縄・平和を離脱した仲宗根、次呂久両氏は、おきなわ2人の「受け皿」にもなる新たな枠組みを模索するとしている。