ヤンバルクイナ交通事故が多発 「ゆっくり運転して」ドライバーに注意呼び掛け


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ヤンバルクイナ=5月、国頭村

 【北部】国の天然記念物ヤンバルクイナの交通事故が多発している。環境省沖縄奄美自然環境事務所は29日までに、今年1月から5月20日までに交通事故11件が確認され、10羽が死んだと発表した。5~6月は、子育て中の親鳥やひなが道路に飛び出すケースが増える可能性があるという。同事務所は「時間に余裕をもって、よんなーよんなー(ゆっくり)運転を心掛けてほしい」と呼び掛けている。

 同事務所によると、事故件数は近年減少傾向にあるが、今年は前年同期(1~5月)より2件増加した。事故はいずれも国頭村内で県道2号や70号での発生が目立つ。

 道路への出没が多い朝方や夕方、雨の日には特に注意が必要だという。

 事故に遭遇した場合は、関係機関などに連絡するように求めている。環境省やんばる野生生物保護センター(ウフギー自然館)(電話)0980(50)1025。NPO法人どうぶつたちの病院沖縄(電話)090(6857)8917。