ハローワーク「企業は早めの提出を」 高卒求人の受け付け開始


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新規高卒求人票をハローワーク那覇に提出する県内企業の人事担当ら=1日、那覇市おもろまち

 2022年3月に卒業予定の高校生を対象にした新規高卒求人の受け付けが1日、沖縄県内のハローワークで始まった。ハローワーク那覇(知念宏和所長)では拓南グループやイオン琉球など7社が受け付けに訪れた。

 ハローワーク那覇によると、21年3月に卒業した県内高校生の就職内定率(3月末時点)が97.2%となり、前年同期に比べて0.8ポイント低下した。新規求人数は同25.2%減の2864人で、厳しい状況となった。

 知念所長は「県内では例年新規高卒の求人提出が遅い。結果、生徒らの就職決定も遅れる。企業分析できないまま就職することで、3年以内離職する結果にもつながりやすい」と話した。その上で「ぜひ企業に早期の求人票提出をしてもらいたい」と述べた。

 5職種で18人の求人を提出した拓南本社人事部の翁長辰伍部長は「グループ全体で昨年を上回る新規高卒の採用人数を出した。これまで工業高校の生徒を中心に採用してきたが、昨年新型コロナの影響で普通高校などからの応募も増えてきた。今後幅広く人材を受け入れていきたい」と話した。