石垣臨時休校、保護者から「仕方ない」の声も コロナ感染拡大


この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報社

 【石垣】新型コロナウイルスの感染拡大が続く石垣市では、2日から13日の間、市内の小中学校が臨時休校となる。市内に所在する高校など四つの県立学校も臨時休校となることが決まった。保護者らからは「早く休校すべきだった」との声が上がる一方、「仕方がない」と一定の理解を示す意見も出た。

 石垣市内では新型コロナの感染拡大が収まらず、児童や生徒の感染も確認されている。家庭内感染も多く報告され、中山義隆市長は5月31日の記者会見で、家庭内で感染した児童・生徒が学校で感染を広める恐れがあるとの認識を示し、休校への理解を求めた。

 小中学生の妹2人と同居する飲食店店長、前盛麻生さん(28)は「子どもたちの間でも流行しているので、もう少し対応が早くても良かったのではないか」と指摘した。

 高校生から小学生まで3人の子どもがいる店舗従業員、山根愛さん(40)は「保護者が仕事に出ている間、子どもたちが外で遊んで感染が広がることもある。ウイルスが流行し始めた段階での休校なら分かるが、これだけ感染が広がると、学校で先生に見てもらった方が安心できる」と胸の内を明かす。

 2人の小学生の娘を持つ30代の保育士の女性は「どこで感染するか分からないので、休校は仕方がない」と話した。