沖縄県は2日、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)として新たに5例を認定したと発表した。うち2例は那覇市の認定こども園、1例は那覇市の県立学校だった。県内のクラスターの累計は201例。県内では子どもの感染も拡大しており、保育施設でのクラスターの背景について、県は園児に感染対策を理解させる難しさがあることや、感染力が強いとされる変異株の影響などを指摘する。
認定こども園の2例の集団感染はいずれも那覇市が既に発表しており、1例が5月23~29日にかけて職員3人、園児9人の計12人の感染となっている。もう1例では同26~6月2日にかけて職員2人、園児6人の計8人が感染した。
県は本年度、保育従事者に対して定期のPCR検査を実施する方針で、無症状者の早期発見などにつなげたい考え。
県教育庁によると、那覇市の県立学校でのクラスターでは、5月17日~24日までに同一クラスで計6人の感染が確認され、学校は学級閉鎖の対応を取った。25日から登校を再開している。
このほか、家族内での新たなクラスターの発生が2例あった。