SDGs「見える化」を 琉大でシンポ 産学官で取り組み模索


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琉球大学のSDGsシンポジウム第3部で、取り組みの「見える化」について話し合うOSPなど産学官のメンバーら=22日、西原町の琉球大

 琉球大学は5月22日、SDGs(持続可能な開発目標)シンポジウム2021「沖縄らしく・世代を超えて・よく生きられる社会を目指して」を学内とオンラインで開いた。第1部の基調講演はSDGパートナーズ(東京)代表CEOの田瀬和夫さんがオンラインで出演し、SDGsが生まれた経緯や根本となる世界観を伝えた。第3部は産学官連携としてOKINAWA SDGsプロジェクト(OSP、事務局・琉球新報社、うむさんラボ)が担当し、取り組みの「見える化」を議論した。

 第2部は学内の実践事例として学生や教員が手掛ける多彩な分野の4活動を報告し、大学の潜在力を示した。

 第3部ではOSP事務局を務める琉球新報社の黒田華記者が、熱を帯びる企業の取り組み状況を報告し「SDGs達成には、目標からの相対的な位置や、取り組みの影響力を『見える化』する必要がある」と提起した。琉球大SDGs推進室上席URAの羽賀史浩さんは世界的な大学ランキングでの評価を、ケイスリー(那覇市)代表の幸地正樹さんは取り組みの成果や取り組み後の変化を測定して活動を評価する国内外の事例を報告した。

 県SDGs推進室の島津典子室長は本年度、県がSDGsのアクションプランやモニタリング指標の策定に着手することを説明。登壇者らは産学官で連携して「見える化」に取り組もうと呼び掛けた。

SDGsの世界観とは SDGパートナーズ代表CEOの田瀬和夫さんが語ったこと