5月倒産は2件 沖縄県内、帝国データ調べ


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 帝国データバンク沖縄支店は4日、5月の県内企業倒産(負債総額1千万円以上)は2件で、負債総額は8億2500万円だったと発表した。倒産企業のうち1件は負債総額が7億円に上る。社名などについては非公表としているが、親族間の借り入れなどで負債が膨らんだ。

 5月の県内企業の景気DI(業況判断指標)は前月比1・2ポイント悪化の33・1となり、2カ月連続で全国最下位となった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う規制措置の発出数が多い沖縄は、他県よりも景気の回復が遅れているとみられる。

 景気DIを業種別に見ると、小売りがまん延防止等重点措置などの影響で消費が落ち込み、前月比19・5ポイント悪化の8・3と1桁台になった。建設業は同1・8ポイント悪化の36・7で、2カ月連続で悪化した。

 先行き見通しDIは3カ月後が前月調査比36・7ポイント改善の37・9で、6カ月後が同39・8ポイント改善の42・3で、1年後が同43・2ポイント改善の44・9だった。