新型コロナウイルス感染拡大に伴う沖縄県の小中学校休校要請を受けて、県内22市町村が4日、緊急事態宣言中の20日まで公立小中学校を休校すると決めた。休校中の課題の準備などに時間を要する市町村があり、休校開始日にばらつきがある。本島北部や離島など、感染者数が少ない16町村は休校しない。
県は休校中の学習支援について「オンラインなどを活用し、学びの保障を行う」と説明しているが、本紙の調べによると、学校に配備されたタブレット端末などを活用したオンライン授業を全面実施できる市町村はゼロだった。
金武町、糸満市、八重瀬町が7日から休校する。
那覇市や名護市など17市町村は8日から、浦添市と宮古島市は9日から休校する。教員が休校中の課題を作成する時間を設けるためや、「休校中の過ごし方を児童生徒に説明する必要がある」(南風原町)などの理由で開始日を遅らせた。
通常登校は16町村。国頭、大宜味、東の3村は、感染が沈静化しているため休校しない。今帰仁村は「県の要請を受けた上で、学びの保障を考慮し、午前中のみ授業する」と決めた。4日現在は感染者がいない伊江村や、感染拡大が見られない久米島町や粟国村など、ほとんどの離島が通常登校となった。
琉大付属小中は7~20日まで休校する。私立は沖縄カトリック幼小中高、昭和薬科大学付属中高が7~20日まで休校する。興南中高は13日まで休校する。沖縄尚学中高は2日からオンライン授業を実施している。