嘉手納クラブが2連覇 沖電工杯幼少年剣道


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
嘉手納クラブA―大道塾A 第1部決勝、互いに2勝で迎えた大将戦で面を取り優勝を決めた嘉手納の大将・山田優(右)=6日、那覇市の県立武道館メインアリーナ(高辻浩之撮影)

 剣道の沖電工杯争奪第43回県幼少年錬成大会が6日、那覇市の県立武道館メインアリーナで行われた。第1部(5、6年)は練武館嘉手納少年クラブAが3―2で大道塾Aを破り、中止となった42回を挟んで2連覇を果たした。第2部(4年生以下)は大道塾Cが制した。1、2部ともに7チームずつの計14チームが出場を辞退した。第1部優勝の嘉手納A少年クは第16回全日本都道府県対抗少年優勝大会(9月26日、大阪市のおおきにアリーナ舞洲)に派遣される。

 嘉手納の大将・山田優(ゆう)=古堅南6年=が獅子奮迅の活躍でチームを優勝へと導いた。

 大道塾との1部決勝は、2―2で勝負の行方は大将戦へ。山田が序盤で鋭い面を決めると、足を止めずに積極的に攻め立て、再び面を奪った。4年生で出場した2年前の大会は2部決勝で敗れ2位。「ぼこぼこにされた」と悔しさを忘れていなかった。

 他のメンバーも奮闘。先鋒・山城海怜(かいり)=嘉手納5年=は先に面を奪われながらも面2本を奪い返し、逆転勝利でつないだ。竹下太志監督は「大将の山田までつなぐことができれば、何とか勝てると思っていた。他の選手がきっちりつないでくれた」とチーム一丸の勝利をたたえた。

 準決勝も同じ展開で、大将戦で勝敗を決した。副将・又吉優太=嘉手納5年=も両試合で勝利。切れのある動きと素早く懐に入り込む面を武器にチームに貢献。「2年前に優勝した先輩たちのバトンを僕たちが受け取ることができた」と喜んだ。次鋒の源河秀仁(しゅうじん)=読谷6年=は全国へ向けて「レベルが高いと思うが1本は取りたい」とさらなる成長を誓った。(大城三太)