沖縄県は8日、新たに10歳未満から90代までの159人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。前週の同じ曜日と比べて64人減少した。5日連続で前週の同じ曜日より少なくなった。1人の感染者が平均何人にうつすかを示す指数「実効再生産数」を6日までの1週間の感染者数から算出すると0・83となり、感染拡大が懸念される「1」を下回った。
実効再生産数は前週は1・52だった。この数値から今週の新規感染者数を試算すると1000~1200人で、1日当たり140~170人程度と予想される。新規感染者数は減りつつあるが、県の糸数公医療技監は本島中部が減少していないとして「県全体で減っていると見るのは早い。1週間注意深くみたい」と述べた。
小中高校で感染者が出た場合に迅速な検査につなげる「学校PCR支援チーム」事業では、7日までに24校で889人を検査し、10人の陽性を確認した。8日は新たに4人の陽性を発表した。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は106・87人で全国1位。
推定感染経路が判明しているのは57人で、家族内27人、職場16人、友人知人7人、施設内2人、飲食2人、その他3人。102人は現時点では不明。
米軍関係は新たに2人の感染報告が県にあった。