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財布やバッグ…サメ革を魅力あふれる商品に 皮革職人の金城さん、県内外でも評判

27日にオープンする手造りのコンテナショップと製品などを手にする金城立磨さん(中央)ら=5月、南城市大里平良

 【南城】沖縄県南城市大里平良に、駆除されたサメの皮を活用してものづくりに挑む皮革職人がいる。金城立磨(りゅうま)さん(26)=那覇市=は、これまでに財布やバッグなど200点の「サメ革」の製品を製作した。「厄介者として駆除されたサメを、魅力あふれる商品としてよみがえらせたい」と力強く語る。


サメ革の革製品の製作に打ち込む金城立磨さん=南城市大里平良の工房

 高校卒業後、県内の革製品工房に就職し、7年間職人としての腕を磨いた。21歳の時、マグロ漁を営む同級生から「サメで財布を作れないか」と相談を受けた。「最初は無理だと断った」が、県内で年間200匹のサメが駆除され、廃棄されていることに衝撃を受けた。宮城県気仙沼市でサメの皮を使った皮革製品が製作されていることを知り「駆除されたサメで、ものづくりをしたい」と思うようになった。

 2019年に独立。ブランド名「cafooca(カフーカ)」を立ち上げ、本格的に「サメ革」の製品作りに励んだ。県内各地の漁港に出向き、駆除されたイタチザメの皮を剥いでいった。「最初は1匹のサメの皮を剥ぐのに2、3時間はかかった」と笑う。皮を剥いだ後は県外の業者になめし加工を施してもらい、「サメ革」にしてもらった。「初めてサメ革を手にした時は、粗めの模様と革の厚みに感動した」と振り返る。


 平良の工房では金城さんが黙々と革製品作りに打ち込む。最近では県内外から購入者も増え、3月には「2020沖縄南城セレクション」にも認定された。7月発表予定のTOYP2021(青年版国民栄誉賞)では全国405人の中のファイナリストに選ばれた。「サメ革は水はけもよく、傷も付きにくい。同じ模様が一つもないので、それぞれ世界に一つしかない商品だ」と自信を見せた。商品の売り上げの一部は児童養護施設や首里城再建の寄付に充てている。

 6月27日には工房のそばにコンテナショップをオープンする。「クラウドファンディングで105万円の支援が集まり、その資金で中学時代の友人と一緒に店を造った。内装の雰囲気も良く、素晴らしい」と喜んだ。友人の真栄城岬さん(26)は「友達として誇らしい。これからも立磨らしいかっこいい商品が生まれるはずだ」と期待した。


 カフーカは同市大里平良2239。問い合わせは(電話)090(6866)5674か、https://cafooca.com/、下記のQRコードからアクセスできる。
 (金城実倫)
 




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