感染管理の専門家養成 県看護協会 認定看護師研修を開講


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「感染管理認定看護師」養成の開講式=1日午後、南風原町

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、医療機関や福祉施設などで感染対策を担う「感染管理認定看護師」を目指す看護師らの研修が1日、県看護協会で始まった。当初は昨年度に限った研修となる予定だったが、新型コロナの感染拡大で対策の必要性が再認識され、継続となった。新たに25人の看護師らが感染対策のエキスパートを目指しスタートを切った。

 感染管理認定看護師になるには600時間以上の研修を受け、日本看護協会の認定試験をクリアする必要がある。県内では現在45人の同認定看護師がおり、医療機関や介護施設などで対策に当たっている。ことし2月には30人が研修課程を終えており、10月に認定試験を控える。
 中小病院への同認定看護師の配置が課題で、1日に始まった研修には県内にある200床以下の病院の看護師も多く参加した。研修は12月までの約7カ月を予定する。沖縄セントラル病院の宇都宮彩さんは「知識を高め、職場だけでなく地域住民の感染対策も行える感染管理認定看護師になりたい」と意気込んだ。