沖縄県は10日、新型コロナウイルス感染者が入院調整中に待機する「入院待機ステーション」を今週末にも開所する方針を示した。200床規模の宿泊療養施設も近く那覇市内で確保するとしている。県議会会派「沖縄・自民党」の県知事要請の場で、玉城デニー知事や大城玲子保健医療部長が明らかにした。
県によると、入院待機ステーションは20人程度を受け入れる予定。医師1人と看護師が常駐し、酸素を投与しながら経過を観察する。入院調整が円滑に進まない場合の待機所で、医療機関ではない。
県内では大型連休後に感染が急拡大し、入院調整中や自宅療養者の増加が課題に挙がっていた。10日の入院調整中の人数は494人、自宅療養者が1134人となっている。
玉城知事は「入院待機ステーションは、めどがついている。宿泊療養施設200床はすぐ稼働しようとする段階」と述べ、確保の見通しを示した。