「もう別次元」西武・平良の新記録に沸く地元石垣


この記事を書いた人 Avatar photo 滝本 匠
150キロ超の剛速球をズバズバ投げる八重山商工の平良海馬投手=2017年6月、沖縄セルラースタジアム那覇

 【石垣】開幕からの連続無失点試合のプロ野球新記録を樹立した西武の平良海馬投手。快挙達成に八重山のかつての指導者たちからは、喜びの声が上がった。

 「高校時代は力任せに投げていたこともあったが、プロに行ってからは試合の中で修正して投げ抜き、もう別の次元に行っているみたい」と驚くのは、八重山商工高時代の3年間、指導に関わった末吉昇一さん(39)。

 9回を任される重圧にも負けず堂々の投球を続ける平良投手を「当時からプレッシャーに負けずに投げていた。1点を競る9回を任されたのは、抑えてくれるという監督からの絶大な信頼がある証し」と分析する。年々進化する21歳の豪腕に「行けるところまで無失点登板の記録を伸ばし、けがなく1年通じて投げ抜いてほしい」と望んだ。

 同じく高校時代、平良投手を指導した元監督の伊志嶺吉盛さん(67)は「涙が出た。走者を出しても落ち着いている投球が続いている。まだまだ伸び代がある。新記録は通過点として頑張ってほしい」と語った。

 平良投手が小学生の時に所属した真喜良サンウェーブ野球部で、コーチとして指導した現監督の高良真助(まこと)さん(41)は、インターネット中継で登板を観戦。新記録達成を見届け、興奮冷めやらぬ様子で「目つきや顔つきには昔の面影があるが、プロのユニホームを着て大舞台で記録を達成し、成長に驚いている。夢のようだ」と話し教え子の活躍を喜んだ。