YouTube「ナナイロノート」沖縄色の音楽発信、14万再生を突破


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YouTubeチャンネル「ナナイロノート」より「ハナミズキ/沖縄方言Ver.」

 県産の音楽系ユーチューブチャンネル「Nanaironote(ナナイロノート)」が、質の高い動画で注目を集めている。4月末公開の「ハナミズキ/沖縄方言Ver.」は約14万再生を突破し、6月にはヒット曲「ドライフラワー(優里)」のカバーソング公開を予定している。動画を手掛けるギタリストで作曲家のHOMARE(ホマレ)=北中城村出身=は「音、編曲、映像全てのクオリティにこだわっている」と動画制作の秘訣を語る。

 「ナナイロノート」は、ホマレを中心に、さまざまな演奏者やシンガーとコラボレーションし、沖縄ならではの才能や魅力、文化を発信している。

ナナイロノートの動画を手掛けるHOMARE=那覇市の琉球新報社

 2019年夏に公開した「アラジン/沖縄方言Ver.」(約160万再生)を最大のヒットに、「366日/英語Ver.」(約140万再生)、「小さな恋のうた/英語Ver.」(約60万再生)とコンスタントに話題作を生み出してきた。

 いずれも、三線を取り入れたり、1番と2番で異なるアレンジをしたりと飽きさせない編曲がされた作品を、高品質の音と共に提供。なにより、ワンカットで撮影された映像はおしゃれで、どこか物語性もあり目を奪われる。ビーチや電照菊など沖縄ならではの風景も、沖縄好きな視聴者の心を捉えて放さない。

 チャンネルは、「366日」を当時19歳でカバーし、高い歌唱力で視聴者を驚かせた「金城マオリ」など、沖縄のアーティスト発掘にも一役買っている。ホマレは「沖縄のアーティストが出たいと思う『ミュージックステーション』のようなチャンネルにしたい」と意気込む。

 良質な作品が話題を呼び、昨年は100万人以上のチャンネル登録者数を持つ人気YouTube「ハイサイ探偵団」にも楽曲を提供した。ナナイロノートの登録者数は現在約4万人。ホマレは「まずは県民の10分の1の登録者数14万人を目指しながら、後世に残るようなオリジナルソングを作りたい」と話した。
 (藤村謙吾)