宮古島に最大リゾート 南西楽園が開発 136万平方m、城辺友利にゴルフ場、宿泊施設整備へ


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整備予定のゴルフコースイメージ(南西楽園リゾート提供)

 【宮古島】ホテル経営の南西楽園リゾート(宮古島市、高橋洋二会長)は16日、宮古島南岸部の市城辺友利地区に大規模ゴルフリゾート「(仮称)保茶根(ほちゃね)カントリークラブ」を建設すると発表した。約136万平方メートルの広大な敷地に、全18ホールのゴルフコースとホテル、ヴィラなど66棟1726室を整備する。同日、地元の仲原自治会(花城栄三会長)と開発基本協定を締結した。

 「保茶根カントリークラブ」は、同社が市内で運営するシギラリゾート(客室約1200室)を超える規模で、島内最大規模のリゾートになる。これまでに開発予定地の約7割の用地を取得している。

 市と県にはすでに開発基本計画を通知している。2022年度に環境アセスなどを実施し、市に開発行為許可を申請する。25年度から開発に着手し、27年度以降に順次開業する予定。

保茶根カントリークラブ(仮称)計画で整備するホテルのイメージ(南西楽園リゾート提供)

 計画では10~11階建てホテル13棟(1560室)に戸建てヴィラ46棟(46室)、5階建てレジデンス2棟(120室)、クラブハウス2棟、メンテナンス4棟を建設する。ゴルフコースは18ホール、7204ヤード。起伏に富んだ地形を生かしたコース設定とし、プロトーナメントも開催可能なチャンピオンコースを予定している。

 仲原自治会との開発基本協定では、自然環境や持続可能性に配慮した開発をすることや、地域産業や雇用の発展を図ることを明記した。花城会長は「若者が島に残って働ける場所があることで、活気あふれる島につながる。自治会としても協力したい」と期待した。

 南西楽園リゾートの三國浩紀常務は「インフラ整備など課題はあるが、市や地元と協議しながら進めたい。完成すれば千人強の雇用が生まれる。地域産業発展に貢献できる」と話した。

開発基本協定を締結した南西楽園リゾートの三國浩紀常務(左)と仲原自治会の花城栄三会長=16日午後、宮古島市城辺友利