沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんは、沖縄防衛局が県に提出した名護市辺野古の新基地建設に係る設計変更申請を不承認とするよう玉城デニー知事に求め、19日から23日の「慰霊の日」までハンガーストライキをする。期間中に集めた署名と要請書を知事に提出する予定。17日に県庁記者クラブで会見した具志堅さんは「戦没者の尊厳を守るため、多くの県民や遺族に要請に加わってほしい」と呼び掛けた。
19日と20日は那覇市の県庁前広場で、21~23日は糸満市の平和祈念公園で実施する。
沖縄防衛局が県に提出した設計変更申請は県が現在、審査している。玉城知事の最終判断は7月以降になる見通し。申請では、埋め立てに使う土砂の採取予定地として本島南部が加えられている。
玉城知事は設計変更申請を不承認とする構えだが、具志堅さんは「国において何ら改善策が示されない。根本的な解決は知事による不承認の表明だ。知事の背中を押す声をさらに集め、私たちも不承認を希望していると示し、知事を後押ししたい」と説明した。
具志堅さんは、沖縄戦の激戦地となった本島南部の土砂には戦没者の遺骨が混じっているとして、国に計画の断念を求め、3月にもハンガーストライキを実施した。