沖縄本島南部で土砂災害が相次ぐ 激しい雨から一夜明け


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土砂崩れで車線がふさがった南城市大里仲間の県道86号

 17日夜、沖縄本島南部で1時間に50ミリ以上の落雷を伴う非常に激しい雨が降り、その影響で18日午前、本島南部各地で土砂災害が相次いだ。

 那覇市消防本部によると、那覇市の安里川南側にある崖で土砂崩れがあった。規模は幅約80メートルで、高さは約30メートル。現場が一望できる住宅に住む女性は「45年以上ここに住んでいるが、これほど大きな土砂崩れは初めて」と驚いた様子だった。

道をふさいだ土砂崩れ=18日午前11時半ごろ、西原町池田

 南城市大里仲間の県道86号でも土砂崩れがあり、片側1車線が倒木でふさがった。南部土木事務所によると、上下線ともに約80メートルの通行止めとなっているが、迂回(うかい)路が確保されているという。少なくとも20日までは通行止めが続く見込み。

 西原町役場によると、西原町池田にある町道の壁の斜面が崩れ、20~30メートルが土砂でふさがれている。県道155号から町道池田2号にかけて、約200メートルの交通規制が敷かれている。18日正午現在で水が流れ出ている状態といい、復旧の見通しは未定という。
 いずれの現場でも人身被害は出ていない。