田吹 遥子 
23日から27日にかけて慰霊の日に関連した音楽コンサートが予定されている。音楽を通してそれぞれのアーティストが平和への思いを届ける。新型コロナウイルス感染防止対策を施し、県内2カ所で開催するコンサートやライブを紹介する。
■「琉球魂2021」
音楽を通じて、平和を発信するライブ「琉球魂2021Vol．18―NEW ERA 新時代―」が23日午後5時半、那覇市牧志のライブハウスアウトプットである。出演はAKKANBABYS（アッカンベイビーズ）、仲村奈月Trio、むぎ（猫）の3組。
若い世代に沖縄戦を伝え、平和の大切さを届けようと、店長の上江洲修が2005年から開催している。2010年の開催時には、元県知事の故大田昌秀氏がゲスト出演し、戦時中の話や、辺野古をテーマに語った。
上江洲は「コロナで時代が変化している状況の中でも、起きたことを忘れないという思いも含めて、平和を次世代に伝えていきたい」と語る。むぎ（猫）は「沖縄のアーティストとして平和についてさまざまな側面から発信できるような歌を歌いたい」とコメントを寄せた。
チケットは前売り券2500円（ドリンク代別、当日500円増し）。有料配信もある。問い合わせはアウトプット（電話）098（943）7031。メールアドレス outputop＠gmail.com
■第6回「ぬちぬぐすーじさびらコンサートin摩文仁」
第6回「ぬちぬぐすーじさびらコンサートin摩文仁」（主催・レクイエムコンサート実行委員会、共催・県立芸術大、沖縄協会）が27日午後6時、糸満市摩文仁の平和祈念堂で催される。2015年12月、戦後70年の節目を機に、モーツァルトレクイエムコンサートを催し、以降は毎年6月に公演を開催。今年はコンサートの名称を変更。阿部雅人の指揮の下、県立芸術大学オーケストラがバッハやモーツァルトなどを届ける。松田奈緒美（ソプラノ）を迎えてヴェルディの歌劇作品を披露する。
阿部と松田は「平和祈念堂の荘厳な響きの中で、演奏を通して、戦没者への鎮魂と恒久平和への願いを発信し、ご来場の皆さまと祈りをささげたい」とコメントを寄せた。
入場料は一般1000円、高校生以下500円。問い合わせは沖縄平和祈念堂（電話）098（997）3011（午前9時～午後5時）。
