沖縄県で3カ所目の広域ワクチン接種場 那覇に設置検討 7月上旬めど


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 県は新型コロナウイルス広域ワクチン接種センターの3カ所目について、那覇市に設置を検討していることが18日、分かった。関係者によると、那覇クルーズターミナルのある「泊ふ頭8号岸壁(若狭バース)」や那覇市民体育館、県総合福祉センターなどを想定し、7月上旬の開設を目指して選定を進めている。県議会で予算の成立後、接種業務を担う民間事業者を公募する。

 新たなセンターの接種の対象は警察官や消防士、保育士、教員など、社会基盤を支えるエッセンシャルワーカー。県は2021年度一般会計予算の第10次補正予算案で「エッセンシャルワーカー等ワクチン接種加速化事業」として、10億6338万円を計上し、県議会に提案する。

 県が宜野湾市と那覇市の2カ所に既に設置したセンターは対象が65歳以上で、市町村が進める高齢者のワクチン接種を加速化する狙いがあった。高齢者以外にも対象を広げ接種率を上げていく考え。既設の2カ所もエッセンシャルワーカーへの接種を検討する方針だという。