「業者に風評被害の恐れ」激戦地土砂使わないよう求める意見書 本部町議会は否決


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本部町役場

 本部町議会(松川秀清議長)は18日の6月定例会最終本会議で、沖縄戦没者の遺骨などを含む土砂を埋め立てに使用しないよう求める意見書を反対多数(賛成5、反対8)で否決した。

 真部卓也氏は反対討論で「遺骨を含む土砂は使用してはならないが、意見書の可決で採石業者が風評被害に遭う恐れがある」とした上で、「土砂は基地建設だけではなく都市開発などにも使われており、県の振興発展が滞ってしまうのではないか」と懸念した。

 賛成した山川竜氏は「平和でなければ観光産業は成り立たないことから、観光立町である本町が平和への思いを発信する意義は大きい。戦没者遺骨を含む土砂を辺野古新基地建設の埋め立てに使うことは到底許されない」と訴えた。