【東京】河野太郎沖縄担当相は15日の閣議後会見で、沖縄振興について「鉄軌道に限らず、公共交通機関の導入は重要な施策の一つだ」との認識を示した。県が、2022年度からの新たな沖縄振興計画の素案に盛り込んだ「鉄軌道を含む新たな公共交通システム」について前向きな姿勢を改めて示した。
沖縄振興の課題とされる物流コストの軽減についても「産業振興だけでなく、日用品のコストの低下という意味でも大事だ」と述べた。
河野氏は、14日の衆院沖縄北方特別委員会で鉄軌道の導入について「積極的にやるべきだろうと思う」と発言していた。
記者から改めて見解を求められ、「鉄軌道とか、モノレールとか決め打ちせずに、最新の技術を使って何ができるかというのは考えていく必要がある」と述べた。沖縄本島の北部から南部に至る公共交通網の整備について「安く、便利に、定時性を持って、使いやすく結ぶかというのは非常に大事だ」と指摘した。
物流コスト低減への取り組みについても重視する姿勢を示し、「今までやってみて効果がなかった施策の予算を、そういうものに振り分けていくということも考える必要がある」と持論を述べた。
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