「久々の試合うれしい」部活動が2週間ぶり再開 大会前に喜びと緊張感


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約2週間ぶりの部活動で汗を流す小禄高剣道部のメンバーら=21日、那覇市の同校

 21日からの小中高の通常登校再開に伴い、九州大会や全国大会を控える部活動も約2週間ぶりに始動した。小禄高では、県高校総体で男女団体制覇を果たした剣道部や初の栄冠を手にした女子バスケットボール部などの部員らが汗を流した。久しぶりの仲間との練習のうれしさや大会を前にした緊張感にあふれていた。

 3月の全国高校選抜で県勢男子初の8強入りを果たした剣道。7月上旬には全九州高校体育大会も控え、急ピッチで調整が進む。仲間大貴主将は「練習ができない状況で焦りもあったが、久々に全員で集まっての練習はありがたみを感じた」と笑みを浮かべる。

 活動と同時に、感染防止策や熱中症対策と選手の健康管理にも気を配る。練習中もマスクを着用し、防具の面には専用のシールドを装着する。女子の柏木心主将は「最初は慣れなかったけど、通気性の良いマスクも出て慣れた」。全国で唯一、緊急事態宣言下の県内は活動の制限もまだ多い。対外試合が組めないまま九州大会を迎えることになるが「(久々の試合は)うれしいし楽しみでもある」と胸を弾ませていた。

全国高校総体に向け、士気を高める小禄高女子バスケットボール部の部員ら=21日、同校

 初の全国総体出場を決めて意気込む女子バスケットボール部は休校期間中、ビデオ会議アプリ「Zoom」を使った体幹トレーニングなどを導入し、体力維持に取り組んできた。

 大嶺華主将は「前回の休校期間よりも有意義に時間を使えた」と話し、全国に向けた士気の高まりを感じている。全九州高校体育大会のバスケットボールは、全国総体の予選を兼ねていないため中止となった。試合ができないことに「焦りもあるが、スピードや切り替えを意識した走り込みを行い、綿密な戦略で挑む」と全国総体に照準を合わせる。