【多良間】20日に投開票された多良間村長選挙で3選した伊良皆光夫氏(66)に勝因や今後の抱負などを聞いた。
Q:勝因は何だと思うか。
「これまでの2期8年、掲げた政策を実現しながら取り組んできた。行動力、実現力を理解してもらったことが結果につながった」
Q:村議選、村長選と島を二分する選挙戦だったが融和に向けて取り組みは。
「私はこれまでも分け隔てなくやってきたつもりだが、どうしても(分裂が)生まれる。一気に取り除くことはできないが、気持ちの溝をつくるようなことをせず、毎日の積み重ねで融和は生まれてくると思う」
Q:就任以来不在の副村長は置くのか。
「今回は村長となって初めて多数与党の議会構成になった。議員の皆さんと相談しながら村民も含めみんなが納得する人を置きたい」
Q:農業振興はどう取り組むか。
「農業振興には『水あり農業』の実現が必要だ。ある程度の形は見えているので実現させたい。補助を活用し工夫しながら振興に取り組む。基幹作物のサトウキビも守っていかなければいけない。さまざまな補助をし増産を進めたい。近年はニンニクやトウガンなど新しい作物に挑戦する農家もいる。特産品開発など6次産業化を進めたい」
Q:コロナ対策について
「ワクチン接種も順調に進んでいる。7月中には全村民の7割が接種できる見通しだ」
Q:子育て支援は。
「保育料や給食費無償化を実現した。今後はGIGAスクール実現へ児童、生徒へ1人1台の端末配布を進めている。ネットを活用したさまざまな形の教育を積極的に進めていく」
Q:3期目の抱負は。
「1~2期で種をまいたものを収穫し、新たに種をまく。これを継続していく」
(聞き手 佐野真慈)
いらみな・みつお 1955年5月25日生まれ。村塩川出身。JAおきなわ多良間支店金融共済課長や村助役・副村長などを務めた。2013年の村長選で初当選。