「苦しみ深く心に刻む」河野沖縄相ら慰霊の日の談話を発表


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河野太郎沖縄担当相

 【東京】河野太郎沖縄担当相、外交防衛政策を担う岸信夫防衛相、茂木敏充外相は22日の閣議後会見で、23日の「慰霊の日」に向けた談話をそれぞれ発表した。

 加藤勝信官房長官は同日までに政府対応として、沖縄全戦没者追悼式への出席を見送った菅義偉首相がビデオメッセージを送ると説明した。

 河野氏は「改めて戦没者を悼むとともに沖縄の方々が経験された筆舌に尽くしがたい苦しみを深く心に刻んでまいりたい」と述べた。沖縄振興に向けた決意を問われ、「これから先のことについては白紙だが、沖縄県としっかり、あるいは県内の自治体ともご相談をしながら、しっかり検討していきたい」と述べた。

 岸氏は「県民にとっても、日本国民全体にとっても大変意味のある日だ」「国の安全保障を預かる一人として、戦争の惨禍を繰り返すことのないように誓う」と強調した。

 茂木氏は戦後76年を迎えても在日米軍専用施設の70%以上が集中する県内の現状を踏まえ、「現在もなお沖縄の皆さまには大きな負担を負っていただいている。このような現状は決して是認できるものではなく重く受け止める」とした。