女子ハンド五輪代表に池原 母校・那覇西の後輩ら「得点決める姿見たい」


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池原綾香の東京五輪での活躍に期待を寄せる、母校・那覇西高の女子ハンドボール部のメンバー=23日、那覇市の同校

 那覇西高が誇る「偉大な先輩」という池原綾香。東京五輪メンバーとして名前が呼ばれると、体育館で静かに中継を見守っていた同校女子ハンドボール部員から「おおー!」とため息がもれ、拍手がわき起こった。「オリンピック頑張ってください」と書かれた手作りの横断幕やうちわを手に、県勢初の女子ハンドボール五輪代表切符を手にした池原に「メダルも期待しています」とエールを送った。

 中学の時に池原から直接指導を受けたことのある、ライトバックの砂川茉穂(3年)は「大きなけがを乗り越えて代表入りして本当に尊敬しています」と目を輝かせる。中学では池原と同じ左利きの右サイドとして活躍した。指導してもらったシュートの打ち方やステップは、ポジションが変わった今も「プレーに生きている」という。「オリンピックでたくさん得点を決める姿を見たい」と、池原の活躍を心待ちにする。

 「身長が大きくないのに、スピードがあってかっこいい」と池原の印象を語るのは、金城望子主将(3年)。2008年に池原らが全国高校総体で準優勝した歴史は、今でも県勢女子の最高成績だ。池原が五輪で活躍する姿を思い浮かべ「自分たちも負けないよう8月の全国総体で頑張る。池原さんたちを超える全国優勝を狙う」と強く誓った。