戦時中に鉄血勤皇隊に動員された元衆院議員の古堅実吉さん(91)=那覇市=は23日、糸満市摩文仁の沖縄師範健児之塔を訪れ、沖縄師範学校で共に学んだ亡き旧友らをしのび、手を合わせた。古堅さんは砲弾に倒れた友人の最期や、「生きる望みを与えてくれた」恩師とのやり取りを回顧した上で、「二度と同じことを繰り返すことがないように、何としても日米安保条約を廃棄し、平和憲法を守らないといけない」と語った。
小雨が降り続ける中、刻まれた戦没者の名前を一つ一つ確認していった。古堅さんは「長生きしてみんなの分まで頑張る。また必ず来ます」と深々と頭を下げた。