知ってる?「ザミア」の実 豊見城・喫茶「むみん花」 庭園に珍しい植物 愛好家集まる 販売も


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ザミアの実を持つ赤嶺光枝さん=14日、豊見城市真玉橋の喫茶「むみん花」

 【豊見城】豊見城市真玉橋郵便局の一角に、松ぼっくりを長く延ばしたような珍しい植物の実が置かれていて話題になっている。これは郵便局に隣接する喫茶「むみん花」の庭園に植えている「ザミア」という植物が実を付けた。店主の赤嶺光枝さん(80)が、珍しいからと郵便局に持ってきて飾ったもの。

 メキシコ原産のソテツ科ザミア属で学名ザミア・フロリダーナ(Zamia floridana)という。別名「メキシコソテツ」ともいう。ザミアは地面から葉だけが出ていて茎は地中に埋まっていて見えないので、地面からいきなり果実が出て来るのでびっくりする。

 赤嶺さんは「オオタニワタリの変わり種の斑入りや葉の縁がねじれているものなど、珍しい植物を同好の友達が持ってくるので次第に増えていった。アナナス類も種類が多いので植物好きの人がよく植物談義に訪れて来る」と楽しそうに語った。

 喫茶「むみん花」の庭園はまるでミニ植物園のようになっていて、このほかにエアープランツと呼ばれているブロメリア類も多数ある。見る人の心を癒やしており、一部販売もしている。

 新報住宅情報紙「週刊かふう」に連載している伊波英雄さんによる園芸講座も毎月第3土曜日に開催している。問い合わせは喫茶「むみん花」(電話)098(850)5969。
 (喜屋武幸弘通信員)

喫茶「むみん花」の庭園に多数展示されているエアープランツ