中国船の侵入「極めて深刻」 11管、一條本部長が強調


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
尖閣諸島(資料写真)

 第11管区海上保安本部の一條正浩本部長が25日、那覇市で開かれた記者会見で、中国海警局の船による尖閣周辺での領海侵入や接続水域の航行について「極めて深刻」との認識を示した。一條本部長はこれまで「国際情勢に惑わされず、やるべきことをやっていきたい」と述べるにとどめていた。

 一條本部長は「中国が独自の主張をして領海侵入するのは明確な国際法違反」と指摘。接続水域内の航行などに対して「予断を許さない厳しい状況にある」と強調した。中国当局の船については、16日に海上保安庁の奥島高弘長官が「接続水域内の航行や領海侵入が相次いでいることは極めて深刻」と同様の発言をしていた。