「ラーメンオタク」が考えた牛骨スープはうまみたっぷり 石垣中華そば ウシのカドデ(石垣市)<うちなー味まーい31>


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一番人気の特製醤油中華そば。あっさりとした風味の中に牛骨のうまさが凝縮されている

 石垣牛骨を使ったラーメンが評判の「石垣中華そば ウシのカドデ」(石垣市登野城)。牛骨スープの香りが店内に漂う。東京の有名店でおよそ10年腕を磨いた店主、三上健さん(37)が作る逸品に、多くの客が舌鼓を打つ。

 一番人気は特製の醤油(しょうゆ)中華そば。透明感のあるスープを一口すすれば、口の中に、ほのかなしょうゆの味わいと牛骨のうまみが広がる。深みのある味だが獣くささや重さのない、あっさりとした味わいだ。コシのある麺は歯ごたえもあり、スープの味を際立たせる。製法が違う二つのチャーシューや玉ねぎなどのトッピングもアクセントを加えている。

 「ラーメンオタク」を自称するほどの三上さんが、牛骨ラーメンを思いついたのは修業時代。魚系や豚骨系のラーメン店などで修行する中、「ステーキをラーメンにしたら面白いのではないか」と考えた。

 独立を機に石垣島に移住し、「ほかの牛よりコクがある気がする」と感じた石垣牛の骨を使ったラーメンを出した。高級な石垣牛を使うため原価は高くなりがちだが、「自分が食べたいラーメンを作りたい」と理想を追った。特製中華そばの値段は1000円だが、同じスープを使った通常の中華そばは750円。営業は午前11時からだが感染症対策のため、当面の間は営業時間を店のインスタグラムで告知する。日曜と月曜は休み。問い合わせは(電話)090(7849)5062。(西銘研志郎)

「理想のラーメンを作りたい」と語る店主の三上健さん(右)。ホールスタッフとして働く妻の絵莉香さんと二人三脚で店を切り盛りする=石垣市登野城の「石垣中華そば ウシのカドデ」