【ニューヨーク】「慰霊の日」米から祈り 詩の朗読や演奏も


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米国人やウチナーンチュが歌や詩で平和を祈るニューヨークでの慰霊追悼式=22日、米ニューヨークの公共図書館本館前

 米ニューヨークで6月22、23の両日、沖縄の「慰霊の日」に合わせた慰霊追悼集会が開かれた。22日は五番街中心地の公共図書館本館前で、23日はオンラインで集会を実施した。米国で沖縄の基地問題などを発信する大竹秀子さんが呼び掛けた。

 22日は新型コロナウイルスの影響や、雨雲に覆われたマンハッタンの空模様で参加者数が気になったが、熱心なアメリカ人らの姿が目立つ集会となった。マンハッタンの中心地で参加者の黙とうが行われた。その後、アメリカ人やウチナーンチュの演奏で、平和を祈る歌が大都会を包むようにこだまし、道行く人の足を止めた。

 2018年6月23日の沖縄全戦没者追悼式で相良倫子さん(当時中学3年生)が朗読した詩「生きる」を、アリス・サターさんとトゥルーディ・シルバーさんが英訳で朗読した。風が吹き、雨が降り出しても集会参加者30~40人は動ずることなく、思いを一つにして祈り続けた。

 23日はズームのセッションが行われた。後日、日本語字幕を付けて動画投稿サイト「ユーチューブ」で発信する予定。
 (比嘉良治ニューヨーク通信員)