気象庁は29日午前3時前、沖縄本島地方で線状降水帯が発生し、同じ場所で非常に激しい雨が降り続いていることから、「顕著な大雨に関する情報」を発表した。命に危険が及ぶ土砂災害や洪水が発生する危険性が急激に高まっているとして、厳重に警戒を呼び掛けている。顕著な大雨に関する情報は17日に運用が開始され、発表されるのは今回が初めて。
沖縄本島地方では、梅雨前線に向かって流れ込む湿った空気の影響で大気の状態が非常に不安定になっており、局地的に雷を伴い、非常に激しい雨が降っている。29日は多い所で1時間に70ミリの非常に激しい雨が降る見込み。
本島北部と中部には土砂災害警戒情報が発表中。沖縄気象台は崖の近くなど土砂災害の発生しやすい地区に住んでいる人に、早めの避難を心がけることや市町村から発表される避難指示の情報に注意するよう呼び掛けている。