鹿児島から奄美諸島を経由し沖縄本島の本部港、那覇港に着く定期旅客航路を運航するマリックスライン(鹿児島市、岩男直哉社長)は26日、新造船「クイーンコーラルクロス」の進水式を、広島県尾道市の内海造船瀬戸田工場で実施した。11月20日に沖縄向け航路に就航する予定。
同社は現在、2隻体制で奄美・沖縄航路を運航している。11月以降、うち1隻とクイーンコーラルクロスを入れ替えて運航する。
クイーンコーラルクロスは総トン数約8千トン、全長約145メートル、幅約24メートルで旅客定員は655人。現在の船に比べて約3000トン大きく、貨物や車両の積載能力が強化されている。定員は現行船より約100人減少しているが、個室を増やすなど1人当たりのスペースを広くしている。
担当者は「新型コロナ以前は沖縄向けの貨物は毎年増加していた。収束後に観光客が戻り、貨物量が増えた時にも大型化の効果を発揮できる」と話した。