沖縄気象台は29日午前11時17分、本島中南部と本島北部で、線状降水帯による非常に激しい雨が降りやすい状態が続き、同日は多いところで1時間に50ミリの雨が降る見込みとして、土砂災害に警戒するよう注意を呼び掛けている。
28日午前0時から29日午前11時までの総降水量は粟国空港で294ミリ、名護市宮里で247・5ミリ。那覇市や読谷村、南城市でも降り始めからの雨量が200㍉を越えている。名護市では午前2時46分までの1時間で6月の観測史上最大となる73・5ミリの非常に激しい雨が降った。
沖縄気象台は29日、線状降水帯による大雨災害に警戒を呼び掛ける「顕著な大雨に関する情報」を全国で初めて発表した。
本島各地では土砂災害や冠水が確認され、道路の通行止めなど影響が出ている。
浦添市城間にあるマンション敷地内では、高さ3メートル、幅4メートルの擁壁がくずれていることが確認された。
本部町伊野波の県道84号沿いでは、午前10時20分ごろに土砂崩れが確認された。
八重瀬町東風平では車両水没が1件、南城市では道路の冠水が2件確認された。いずれも人的被害は確認されていない。