琉球新報児童文学賞 両部門の正賞なし 佳作4編


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 第33回琉球新報児童文学賞の最終選考会が27日、那覇市内で開かれた。短編児童小説部門、創作昔ばなし部門ともに正賞の該当作がなかった。両部門ともに正賞の該当作が出なかったのは、2017年以来4年ぶり。佳作に両部門から2編ずつ計4編が選ばれた。

 佳作は短編児童小説部門で夏目小暖(このん)さん=読谷村=の「ヤールー隊長とアーマンたびすけ」と、金城圭(本名・比嘉恵子)さん(65)=八重瀬町=の「きもだめし対決」。創作昔ばなし部門では水蝸牛(みずかたつむり)(本名・宮城あゆみ)さん(38)=八重瀬町=の「かじりの化け物」、宮國敏弘さん(64)=宮古島市=の「鬼子ユガフ」が選ばれた。

 今回は短編児童小説部門に26編、創作昔ばなし部門に20編の計46編の応募があった。

 選考委員は齋木喜美子氏(関西学院大学教育学部教授)、新垣勤子氏(児童文学作家、琉球新報児童文学賞短編児童小説賞部門・創作昔ばなし部門受賞者)、小嶋洋輔氏(名桜大学国際学群教授)。8月上旬に選考評を文化面で掲載する。

 贈呈式は8月上旬に那覇市泉崎の琉球新報ホールで開く予定。