沖縄襲った「線状降水帯」のメカニズムとは? 積乱雲が列をなし、局地的に豪雨


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 気象庁は29日未明、沖縄本島地方に「顕著な大雨に関する気象情報」を発表した。「線状降水帯」により、非常に激しい雨が同じ場所で降り続き、災害発生の危険度が急激に高まっている場合に速報する。

 線状降水帯は次々と発達した雨雲が列をなし、組織化した積乱雲群が局地的に豪雨をもたらす。積乱雲群は数時間にわたって、ほぼ同じ場所を通過または停滞し、線状に伸びた強い降水を伴う雨域をつくり出す。

 気象庁は3時間の積算降水量が100ミリ以上で、分布域が500平方メートル以上に広がり、「線状」の形になっているなどの条件を満たすと「顕著な大雨に関する気象情報」を発表する。

 毎年のように線状降水帯による大雨が発生し、甚大な災害が生じていることから、17日運用を開始した。